○年目のひとりごと

今回は趣向を変えまして、いつもお世話になっている共同作業所の発行物に寄稿した文章を転載致します。
この文章は、先週発行された「とうがらし通信」(年2回発行)に掲載されたものです。
個人名等が出てくる箇所は修正しましたが、基本的に原文のままです。
もしよろしければ、最後までお付き合いください。m(__)m

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「広範性発達障害」

「うつ」で仕事が続けられなくなり、この共同作業所でお世話になるようになってから7年が過ぎました。
生きていく自信を失っていた中、この共同作業所で毎日を過ごす中で少しずつ自信を取り戻し、少しばかりかじっていたパソコンの知識を基に独学で初級システムアドミニストレーターの資格を取得し、新しい仕事に就くことができました。
その後5年間、だましだましで仕事を続けてきましたが、精神的負担は日に日に蓄積していき、この夏より対人恐怖がいよいよ深刻な状態となり、ついに休職に至りました。

当初は「うつ」という診断でした。
その当時から医師は「うつ病ではなく、発達段階での問題」という表現をしていました。
おそらく、その当時は本来の病名が今ほど知られていなかったので、そういうあいまいな表現になってしまったのだと思います。
やがてその医師が退職され、別の医師に変わってからは、いよいよ「うつ」という言葉だけが一人歩きするようになりました。
「うつ」になっては前途を悲観し、「うつ」に苦しむ自分を不甲斐なく思い、さらに自分を責めるという繰り返しでした。

所長さんが「うつ病ではないかもしれない」と言いますので、1年ぶりに精神科に行きました。
所長さんの紹介で受診した医師も同意見で、心理検査を受けることになりました。
そして7年目にして本当の病名を知ることができました。
「広範性発達障害」。そして二次疾患として「うつ」が現れていたのです。

これを知らされた時には、ショックを受ける代わりに、今までの呪縛から解き放たれたことを嬉しく思いました。
今まで対人関係でうまくいかなかったことを、すべては自分の努力不足だと責め続けていたのですが、そうではないことが分かったからです。
原因がはっきりすれば対処法も見えてきます。
もちろん問題が解決した訳じゃありませんが、大きな第一歩であることには間違いありません。

精神障害は、身体障害や知的障害と違い外見での判断が難しいこともあって誤解を招くことが多々あります。
発達障害はその中でもとりわけ障害が見えにくいので、「普通の人にしか見えない」「本人の努力不足」「気合いが足らないからだ」という偏見にさらされることが多いです。
悲しいかな、同じ精神障害で苦しむ人たちでさえ、このような偏見を持っていることに気付いていない人が居るのです。
なるべくそのことに気付いてもらおうと可能な限り話すようにはしていますが、自分自身が受ける差別は意識するのに、自分自身もまた差別しているということは、なかなか理解してもらえません。
この共同作業所の中でさえそうなのですから、社会の中では尚のことです。

現在、精神障害者保健福祉手帳の交付を申請しています。
必要な書類を揃えるのに一ヵ月以上かかりましたか、どうにか申請までこぎ着けました。
今は判定を待っている段階です。
生きづらい世の中を恨んでも始まりませんし、恵まれた人を妬んでも空しいだけです。
健常者でさえ死に追いつめられるこの厳しい社会を障害を抱えながら言い抜いて行くことは決して楽ではないです。
少しでも生きやすくなるよう、まずは体勢を整え、その間に思いつく限りの準備を続けてゆきたいと思います。

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最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。m(__)m
文末になりましたが、ひとつだけお知らせがあります。
本日また一つ歳を重ねちゃいました。(´・ノω・`)コッソリ

テーマ : 広汎性発達障害
ジャンル : 心と身体

プロフィール

かずや(京ヤワ)

Author:かずや(京ヤワ)
河津屋京柔/かずや(京ヤワ)は、京都府下在住の東方好きなMacユーザーです。
昔は電車小僧。今は鉄道おじさん。多分この先も?
広汎性発達障害があることを知ったのは、40歳手前のことでした。
開き直るほどタフじゃないけど、生きるのが随分と楽になりました。
毎週日曜日にキリスト教会に通う程度には信心深いようです。
ちまちまとパソコンでお絵描きしたりしていますが、最近は寡作気味です。

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