節分だから考えてみた


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萃香「鬼が炒り豆なんぞ本気で怖がってると思うかい? くくく、あんなのフェイクに決まってるだろ?」

「東方文花帖」によれば、節分の豆まきとは、鬼と人間との間で取り決めが交わされた「お遊び」なのだそうです。
つまり、人間でも鬼を倒せるよう、鬼の方で怖がって見せているだけで、実は本当の弱点ではないと。

言うなれば、これは人間自身についても言えること。
規則や立場なんかに縛られているうちに、いつしか本来の力を見誤っていると。
秩序が崩れた時、立場が逆転するというのはよくある話。
追い落とされる側に立たぬよう、冷静に分析ができる人であり続けましょう。

相手の立場になって考えることができる人は幸いです。

     * * *

1月31日、宇治市内にある精神障害者のための就労移行支援施設で「お試し通所」を体験させて頂きました。
就労移行支援事業所とは、京都府内にも数多くある就労継続支援事業所とは異なり、一般企業等に就職することを目的とする施設です。
就労訓練、職場実習を経て、ハローワークと連携して就職先を探し、就職後もアフターフォローをするところとされています。

朝9時、チャイム代わりのアラームで朝礼が始まります。
ラジオ体操、施設三訓の唱和に続いて、基礎訓練として「挨拶」と「笑顔」の練習をします。
一般企業での就労を意識して、一般企業の空気を醸し出そうという職員さんたちの工夫の一つのようです。
笑顔の訓練とは、つまりは顔の筋肉をほぐすことなんですけど、精神障害者の中には表情や身体の動きが緩慢な人も多いので、そういう意味では良いのかもしれませんが、「笑顔の仮面」をかぶることに疲れた身としては、早速の苦行モード到来です。
笑顔を作れないんじゃなくて、笑顔を作ることに疲れたんだってば!
マ○ドナ○ルドに就職する訳じゃあるまいし!
でもまずは体験させて頂く身ですから、いちいちケチをつけてはなりません。

朝礼が終わると、作業班に分かれて作業開始です。
大きな作業台が二つあり、各々が自分で場所を確保して作業をします。
作業内容は一定ではなく、その日に請け負っている業務を工程ごとに分解し、職員さんの指示で決められた作業をするというものです。
利用者に合わせて作業が与えられるのではなく、請け負っている業務に合わせて作業が与えられるので、難易度や所要時間はバラバラ。
作業時間に穴を作ることなく利用者全員に作業が行き渡るように割り振りをして、なおかつ納期までに成果品を上げないといけないので、職員さんも大変だと思います。

決まった作業がないので、決まった場所もなく、言うなれば「定位置」がないので、僕のように空気を読むのが苦手な人間にとっては、これが既に苦行。
与えられた仕事が終わってしまったので、次の仕事をもらおうにも、この日は特に忙しい日だったらしく、「指示があるまで待って」の繰り返し。
せめて邪魔にならぬよう部屋の隅に寄りますが、後ろにも何かしら置いてあって、人が行き交うたびに、部屋の中を転々とする状態。
悲しいかな、ここに居ることすら苦痛に感じている自分が居ます。

そのうち、職員さんが利用者さんの一人を連れてきて、次の作業の説明を受けることになりました。
ところが、説明がどうにも要領を得なくて、何をして良いのか分かりません。
職員さんは姿を消し、相手の方と二人して途方に暮れていると、そこで作業時間終了。
どうにも腑に落ちなかったので、職員さんに尋ねましたら、
「説明するのも訓練のひとつなんです。」という回答。
そして「説明された内容が理解できなければ、聞き直すのも訓練です。」と言われました。

すみません。
ここで心が完全に折れました。
本当は終日の予定でしたが、午前中だけでリタイアです。

誤解がないように書きますが、施設は施設で一所懸命やってると思います。
最初危惧していた「就労経験のない人向けの施設」だったというだけの話です。
なので、就労経験のない人にとっては、非常に有意義な場所だと思います。
見学時には「訓練ではなく、個性を見るためのツール」という説明だったのですが、結局のところ訓練は訓練。
就労に疲れて流れてきた身としては、傷口に塩を塗り込むだけの結果になってしまった…というだけのお話です。

「就職活動はお見合いと同じ」という言葉があります。
相手との相性で決まるものなので、一度で決まらなくても落ち込む必要はない。
自分を安売りせず、自分に合った職場と出逢うまで何度でも面接を受けなさい…という意味です。

施設も相性、制度も相性。
カードを1枚切っただけで、カードを出し尽くした訳じゃありません。
そう自分に言い聞かせて、まずは一休み。
次にカードを出す順番が回ってきたら、勇気を持って歩み出せるよう、しっかりと再充電したいと思います。

     * * *

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萃香「ひとりじゃないさ。大丈夫、安心しな。」

こんな幼女…もとい、鬼になら護られてみたいと思ってしまうオイラは、いけない子でしょうか。(*´Д`*)ポッ

テーマ : 病気と付き合いながらの生活
ジャンル : 心と身体

プロフィール

かずや(京ヤワ)

Author:かずや(京ヤワ)
河津屋京柔/かずや(京ヤワ)は、京都府下在住の東方好きなMacユーザーです。
昔は電車小僧。今は鉄道おじさん。多分この先も?
広汎性発達障害があることを知ったのは、40歳手前のことでした。
開き直るほどタフじゃないけど、生きるのが随分と楽になりました。
毎週日曜日にキリスト教会に通う程度には信心深いようです。
ちまちまとパソコンでお絵描きしたりしていますが、最近は寡作気味です。

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