大雨で特別警報が発令されました


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9月1日、9月8日、9月15日。
日曜日ごとに、まるで狙い撃ちしたかのように繰り返される雨。
三度も続くと流石にうんざりです。

ところが、そんな恨み節も吹き飛ぶ事態が発生しました。
昨晩から雨脚が強くなり、窓を叩き付ける雨の音がひどかったので、精神安定剤のつもりで雨戸を閉めてから寝ました。
今朝になり、まだ夜も明けきらぬうちに、耳慣れぬ着信音と共にメールが…。
あまりにもひどい雨音に、まさかとは思いましたが、その予想は的中しました。

> 日時:2013年9月16日05時07分
> 件名:エリアメール
>
> 大雨特別警報発表
> 5時05分京都府全域に大雨特別警報が発表されました。
> これまでに経験したことのないような大雨になるところがあります。
> 最大級の警戒をしてください。
>
> (京都府)


家は高台にあるので浸水の心配はないのですが、とにかく風雨の音が尋常ではありません。
雨戸を閉めているのでガラスが割れることはないでしょうが、家がガタガタ揺れているのが分かるので、とても安心できるような状況でもありません。
幸い手元の携帯でワンセグが受信できるので、早速NHKのテレビ放送を確認してみますが、なんとも恐ろしい光景が映し出されておりました。
嵐山の渡月橋付近で欄干が洗われるほど水位が上がり、道路上まで濁流が届いているではありませんか!
僕の記憶が確かであれば、あの界隈は川沿いに店舗などが立ち並んでいたはずで、水面が橋の上まで届くというのは、街そのものが浸水することを意味しています。

> 日時:2013年9月16日05時33分
> 件名:エリアメール
>
> 八幡市に大雨特別警報が発令
> 5時05分、八幡市に大雨特別警報が発令されました。土砂災害や河川の増水に警戒してください。
> (八幡市)


今度の大雨特別警報が、決して大袈裟な話ではないことを理解するのに時間はかかりませんでした。
家の周囲だけ見て、中には勝手に安心を決め込んでいる人も居たようですが、そういう人は水の本当の恐ろしさを知らない人です。
東日本大震災の津波の時の教訓がもう風化しかかっているのかと悔しい思いです。
水というものは、大きな流れであるほどに、まるで化け物のような力を持ちます。
膝まで水位が上がれば、人は流れに逆らって歩くことができなくなり、腰まで達すると立つことすらできなくなると言います。
そしてその運動エネルギーが尽きるまで、破壊を続けながら陸上を進撃していくのです。
相手の本当の強さを知る者のみが生き残れるというのが、現実世界の過酷さなのであります。

> 日時:2013年9月16日06時49分
> 件名:エリアメール
>
> 土砂災害警戒区域に避難勧告
> 八幡市災害対策本部よりお知らせいたします。
> ただ今、八幡市に大雨特別警報が発令中です。
> 男山周辺の土砂災害警戒区域の市民の皆さまにおかれましては、身の安全を最優先し、自宅の安全な場所か、山柴公民館あるいは橋本公民館へ避難をお願いします。
> (八幡市)


我が家は峠道に面した住宅地にあるので河川から直接浸水する心配こそはありませんが、今回のような大雨では下水管の許容量を超えて道路は川となり、濁流は沿道にも容赦なく押し寄せていきます。
日頃は不便に感じていた坂や階段も、この時ばかりは本当に心強いと感じました。
改めて、今の場所に家を構えた父母の先見の明に感謝せざるを得ません。
朝10時を回ると雨も風もすっかり落ち着き、大雨特別警報は大雨警報に移行しました。
どうにか一番危険な時は抜けることができました。
ところが今度は洪水警報が構えていました。

おらが町こと八幡市は、朝のニュースで頻繁に映し出された渡月橋を流れる桂川の下流に位置します。
しかも、琵琶湖を水源とする宇治川と三重県から流れてくる木津川の三川が合流して、淀川を形成する丁度その場所にあります。
隣の伏見区で桂川が溢れて被害が発生しているとの一報が入ってきたのは、大雨特別警報が大雨警報に移行したぐらいのタイミングでした。
羽束師と言えば、家から10kmと離れていません。
京都府の自動車免許試験場や、事業所等から出るゴミを引き取ってくれるカンポさんもあり、何度も訪問している場所です。
夜になっても詳しい状況が掴めないので心配です。

宇治川も危険な状態になっていました。
いつもお世話になっている「ほっとハウス」は、巨椋池(おぐらいけ)を干拓して作られた土地にあり、町名もずばり宇治市小倉町(おぐらちょう)です。
以前から、宇治川が決壊したらこの辺りは間違いなく水没だな…なんて話をしていたのですが、それが現実の話となって降って湧いたのです。
ほっとハウスから安否確認の電話がかかってきたのですが、むしろこちらの方が確認しないといけないぐらいの状況でした。
伏見区向島から宇治市にかけての旧巨椋池干拓地一帯が避難指示区域に指定されたというのですから。
この時点で、京都市だけでも26万人の住民に避難指示が出ていたというのですから、事の重大さに今さらながら背筋が寒くなる思いです。

京都と大阪を結ぶルートでは、JR東海道本線と阪急京都線は桂川を渡る区間が運行見合わせになり、京阪電車も宇治川を渡る区間で運行見合わせになりました。
新幹線を使うか、奈良回りで近鉄を使うかの二者択一状態。
大雨そのものよりも、川に行く手を阻まれたような感じです。
今日ほど川の存在を意識させられた日はありません。
名神高速も第二京阪も通行止めになったので、自動車は自動車で大変な一日になったようです。
雨に強いはずの地下鉄も、京都市営地下鉄東西線の御陵駅構内が水に浸かり不通になってしまったというのですから、今回の雨の恐ろしさが垣間見えるというものです。

今回対照的だったのが、JR西日本と近鉄の対応の違い。
始発から思い切りよく多数の線区の運休を発表したJR西日本。
可能な限り粛々と運行を続けた近鉄。
東日本大震災の時、いち早く東京メトロが運行を再開させたにも関わらず、JR東日本を始めとする郊外鉄道が運行見合わせを続けたので、渋谷等のターミナル駅では構内に利用客が溢れて機能不全に陥り、結果的に地下鉄まで再度運行見合わせになってしまったことを思い出します。

もちろん、どちらが優れていて劣っているという話ではありません。
足が確保されるに越したことはないですが、それはあくまでも安全が保証されていることが大前提です。
ほっとハウスのある小倉町界隈でも、高台を走るJR奈良線は朝から運行を見合わせたままなのに、避難指示区域を縦貫する近鉄京都線は運行を続けていました。
近鉄という鉄道も自然災害とは無縁ではなく、伊勢志摩方面の海岸部を走る路線では今回の東日本大震災による津波被害を踏まえ、津波に備えての安全対策をさらに強化させていると聞きます。
おそらく、判断基準が鉄道会社まかせになっていて、バラバラになっているのが一番の原因だと思うのです。

特別警報が出ているのを承知で、通常通り出勤された方も大勢居られます。
今回はたまたま休日だったのですが、これが平日だったらどうだったのでしょうか。
もちろん、こういう時こそ出勤せねばならない部署があるのは当然です。
そうではなく、単に職場の営業を止めたらいけないという理由だけで生命の危険にさらされていた人が、果たしてどれだけ居たことか。
実は、もっと厳しく交通を規制して「外出を思いとどまらせる」方法だってあるのです。
「身を守るための行動を最優先」と言うのであれば、本人の意思で思いとどまれるだけの後ろ盾が必要なのだと痛切に感じました。

緊急対応以外の外出は一切認めないぐらいの強い意志を守るには、今の「呼びかけ」では明らかに不十分だと思います。
まだまだ始まったばかりの制度だから、不十分な点はどんどん改善していけばよい。
現状に諦めて骨抜きになるような結果にだけはなってほしくはありません。
そのためにも、今一度、一人ひとりのいのちを大切に守り抜く思いが、僕たち一人ひとりに求められていると思うのです。
それは防災面にとどまらず、今以上に生きやすい社会へと変わっていくための道標になるものと思います。

> 日時:2013年9月16日18時34分
> 件名:エリアメール
>
> 八幡市内の避難勧告を解除
> 八幡市災害対策本部よりお知らせいたします。
> 18時21分に八幡市内に発令しておりました避難勧告を解除いたします。
> 引き続き、男山周辺の土砂災害や河川の水位に注意してください。
> (八幡市)


文末になりますが、今回の災害で被害に遭われた方々への癒しと一日も早い回復を切に祈ります。

テーマ : ひとりごと
ジャンル : 日記

プロフィール

かずや(京ヤワ)

Author:かずや(京ヤワ)
河津屋京柔/かずや(京ヤワ)は、京都府下在住の東方好きなMacユーザーです。
昔は電車小僧。今は鉄道おじさん。多分この先も?
発達障害の一つ、ASD(自閉症スペクトラム)であることを知ったのは、40歳手前のことでした。
開き直るほどタフじゃないけど、生きるのが随分と楽になりました。
毎週日曜日にキリスト教会に通う程度には信心深いようです。
ちまちまとパソコンでお絵描きしたりしていますが、最近は寡作気味です。

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