ねじれた輪ゴム


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今日は朝からバイクで駆け回っていた人です。
先週は見頃だった桜も葉が混じるようになったものの、お出かけするには最高に心地よい天気だったのですが…。
ヒノキ花粉がアウトなので、今日もマスクが手放せない人でした...orz
全身で花見を堪能していた頃が懐かしいです。(つд`)

今回から、京大病院での診察日が月曜日に移動しました。
一年間の長期出張で不在だった担当ドクターが、今月から復帰しました。
予備を含めて第七診察室まである精神科の第五診察室。
以前は第四診察室でした。
曜日が移動した理由がなんとなく想像出来ます。

昔から病院と消防と警察は暇なぐらいが丁度良いと申します。
診察室のやり繰りに困るぐらい患者さんが増えているとしたら…。
あまり考えたくはないのですが、これが現実なのかもしれません。(´;ω;`)

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京大病院の後は、京都駅をはさんで反対側になるJCILへ。
徒歩でもギリギリ移動できないことはない距離ですが、やはりバイクは重宝します。
先週に買い受けた3冊ともが即座に売れてしまったので、追加で仕入れに伺った次第です。
前回は未読だったので紹介はパスしましたが、先週中に読み終えたので約束通りご紹介致します。

「ねじれた輪ゴム =山形編=
著者:矢吹文敏
発行:生活福祉社
頒価:1,400円
※自費出版本につき、一般の書店ではお求めになれません。

矢吹さんは生まれながらの骨形成不全症のため、自分の足で体重を支えることはおろか、赤ちゃんの頃はオムツ交換のために足を持ち上げただけで骨折してしまうという体質の持ち主でした。
医師からは長くは生きられないだろうと告知され、家族の誰もが早くの葬式を覚悟をされていたそうです。
その矢吹さんは、今年で70歳になられます。
京都の障害当事者運動を束ね、電動車椅子とパソコンを駆使し、自ら自動車のハンドルを握り、親父ギャグをこよなく愛する毎日。
その数奇な半生を赤裸々に綴った自叙伝的な一冊です。

今日まで生きて来られたことが奇跡…それは、いつ死んでもおかしくないことを意味します。
それを意識してか、この本は時系列に沿った書き方にはなっていません。
教科書のように美しい話が書かれている訳ではありません。
某チャリティー番組のドキュメンタリーのような感動の物語でもありません
思いつくまま、時間を自由に前後して、まるで居酒屋でほろ酔い加減で思い出話を語るようにして綴られています。
どこから読んでも楽しめる…という謳い文句の裏では、最後まで書くことができなくても本として残しておきたいという執念すら感じます。
今回は山形編とありますが、続く京都編が刊行されるか否かは、寿命を司る神のみぞが知るお話です。

他人の不幸自慢を聞くことほど、つまらないことはない。
そんな自叙伝なんて書きたくない。
そう話される矢吹さんの文章は、ユーモアたっぷりであり、どこかニヒルであり、過激でもあります。
あまりにも障害者らしくない障害者の生の声が、赤裸々に綴られています。
ステレオタイプの障害者観をお持ちの方は、その破天荒な生き様に度肝を抜かれることでしょう。
まるで青春小説、そして冒険小説を読んでいるような爽快感です。

「生まれて来なければ良かったという命の存在に対して、社会が、マスメディアが、政治が、医学が、若者が...いや、宗教者でさえがこぞって否定する社会が、今、ここにある。それは、可哀そうな障害者を産みたくないのではなく、自らが健常者だと思い込んでいる人たちの恐怖の塊によるものなのだ。」

本文中からの引用です。
出生前診断だけの話に限りません。
障害を持つ家族の将来を悲観しての殺人が、どこか容認される風潮があります。
決して、誰かのために人生を犠牲にしたり、生物学的に生存させることを無理強いしている訳ではありません。
社会全体で受け止めなくてはならない問題を、個人や家族の問題にすり替えてしまうことに問題があるのです。

確かに医療も福祉も進歩しました。
その一方で、もっと大切なものが次々と崩れていっています。
倫理観、地域コミュニティ、生きることへの希望そのものまでが消えつつあります。
これはもう個人レベルの問題なんかじゃありません。
この事実から目を背けて生きている人が、果たして「健常者」なのでしょうか。
多数派に居ることに満足しているだけであり、決して「健常」ではないのですから。

障害がある人も、ない人も、ぜひ読んでほしいと願う一冊です。
ご本人曰く、ハプニングと失敗の話しか書けないと申していますが…。
どこか不思議とカッコイイと感じる生き様が、今ここにあると思います。

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本日のお昼ごはん。
本の追加購入の段取りをしている間、JCILのコミュニティサロンで昼食を頂きました。
カレーにひき肉を使うと、良い脂がカレー全体に回って美味になります。
大きくカットされた野菜たちが、その食感を豊かで楽しいものにします。
こりゃあうまいカレーだぜぇ!!

今回は12冊仕入れて、リュックサックに詰めて再びバイクの人に。
リュックサックに詰めたのは、売り物を角当てで痛めないようにするためです。
本来の中身の方は、エコバックに移し替えてバイク備え付けのメットケースの中に。
その足でほっとハウスに向かい、まず7冊卸しました。
3冊が売約済みで、1冊がその場で売れて、3冊が在庫となりました。

残り5冊は教会分ですが、うち2冊は売約済み。
日曜日までは自宅で保管するので、もし購入希望の方が居られましたらご相談ください。
もしくは下記まで直接お問い合わせください。

●「ねじれた輪ゴム=山形編=」 お問い合わせ先
〒601-8036 京都市南区東九条松田町28 メゾングラース京都十条101
生活福祉社(日本自立支援センター利用会員事業部)
TEL 075-671-8484 / FAX 075-671-8418

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テーマ : 広汎性発達障害
ジャンル : 心と身体

プロフィール

かずや(京ヤワ)

Author:かずや(京ヤワ)
河津屋京柔/かずや(京ヤワ)は、京都府下在住の東方好きなMacユーザーです。
昔は電車小僧。今は鉄道おじさん。多分この先も?
発達障害の一つ、ASD(自閉症スペクトラム)であることを知ったのは、40歳手前のことでした。
開き直るほどタフじゃないけど、生きるのが随分と楽になりました。
毎週日曜日にキリスト教会に通う程度には信心深いようです。
ちまちまとパソコンでお絵描きしたりしていますが、最近は寡作気味です。

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