大きなコミュニティの中の小さなコミュニティ



16日(日)の午後、西小倉めぐみ教会・研修センターにて、
学習会「ほっとハウスの仕事 ~精神障害者が必須とする介護とケースワークとは~」
(主催:西小倉めぐみ教会・研修センター、共催:フリースペース「おやすみ」)
が開かれ、ほっとハウス所長からの発題がありました。

精神科病院に40年間入院し続け、東日本大震災を契機に60歳にして地域の中での暮らしを始めた男性の半生と今の姿を15分程度にまとめたビデオを視聴した後、ほっとハウス所長からの発題に移りました。
この国では、隔離収容主義から地域で暮らす方向へと舵が切られるようにはなったものの、いわゆる先進国と呼ばれる国々の中では大きく後れをとっており、病院から出ようにも地域に受け皿となる施設や制度が十分に整っていない日本の精神科医療の現状についての説明がありました。
そして、ほっとハウスを利用する当事者の現状と、地域の中で暮らすことを支援するための様々な取り組み、今後の課題や展望などについて話されました。

ほっとハウスからも3名の出席がありました。
普段、なかなか教会の方々と話をすることがなかったこともあって、お互いの立場を越えて思いを交わし、積極的な話し合いができた貴重な時間となりました。

http://hottotougarashi.wixsite.com/main/single-post/2016/10/17/%E5%AD%A6%E7%BF%92%E4%BC%9A%E3%80%8C%E3%81%BB%E3%81%A3%E3%81%A8%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%81%AE%E4%BB%95%E4%BA%8B%E3%80%8D


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喧嘩を売りに行った訳ではありません。
表面的な活動の方向性の違いで摩擦が大きくなっていた矢先だったので、ここ最近の急激な動きの背景にあるものを知る良い機会だと思い、純粋に話を聞かせてもらうつもりで出席させてもらった次第です。
質疑応答の時間も、会の趣旨を尊重すべく沈黙を決め込むつもりでいたのですが、ほっとハウス側からの参加者のコメントに触発されて、結局いっぱい喋っちゃいました。

結局のところ、これは全て正解だったのです。
ほっとハウスとしては、全員が一つの方向を目指して同じことをするというのは、ほっとハウスの「やり方」ではないこと。
教会としては、障害を持つ当事者が自主的に「憩いの場」を開設するという趣旨にこそ賛同していたこと。
そして、ほっとハウス内から自発的にコミュニティが誕生し、当事者主体の伝統が引き継がれていることを表明できたこと。
さらには、教会員の方々にも精神的な障害を持つ家族が居り、ほっとハウスの存在が大きな支えとなっていること。
これらを意見交換することができて、双方にとって非常に貴重な機会となりました。

ほっとハウスを一つのコミュニティと限定して考えてしまうから、内包する衝突を回避することができなかったのです。
一人ひとり違う疾患を抱え、一人ひとりが違う問題を抱えている者同士なのだから、一つの大きなコミュニティにまとめ上げて、全員が同じ方向を目指すことにこそ無理があったのです。
たくさんの小さなコミュニティがあって良いのです。
ほっとハウスという大きな枠の中に存在する、いくつかのコミュニティの中を、その時その時に合わせて自由に行き来できるのが、一番の理想なのです。
(本来は、そういうコミュニティが地域の中に無数にあるべきなのです!)
所長が提示している話を、ほっとハウス全体の話と捉えるか、特定のコミュニティの話と捉えるか、実はメンバーである僕ら一人ひとりにフィードバックされる話だったとも言えるのです。

もし自立したコミュニティを当事者自身の手で維持継続できるのであれば、それは所長の計画に追随する必要がないことを意味します。
むしろ、それが当事者運動の一番あるべき姿なのです。
その機会を与えられているということを確認できたことは、僕にとって一番の収穫でした。
そして、それは僕個人の要望ではなく、それに賛同して参加する人が現実に集まっているということを再確認できた貴重な場となりました。


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20161016_001.jpg

今回のおまけ画像。
学習会の前に頂いたお昼ご飯です。

この日、自分の教会の礼拝に出席してから学習会に参加するのは時間的にシビアだったので、朝から西小倉めぐみ教会に伺わせて頂き、主日礼拝から参加させて頂いたのです。
ほっとハウス創設にも関わったT牧師の話を聴かせて頂く貴重な機会にもなりました。

うちの教会では、教会員全体の高齢化への配慮から昼食は省略もしくは市販の弁当に置き換わって久しく、教会で頂くうどんは本当に久しぶりです。
デザートにコーヒーゼリーも頂きました。
どちらもとても美味しかったです。
ごちそうさまでした。(ー人ー)

(※この記事へのコメントは、SNS上にて受け付けています。)

テーマ : 広汎性発達障害
ジャンル : 心と身体

プロフィール

かずや(京ヤワ)

Author:かずや(京ヤワ)
河津屋京柔/かずや(京ヤワ)は、京都府下在住の東方好きなMacユーザーです。
昔は電車小僧。今は鉄道おじさん。多分この先も?
発達障害の一つ、ASD(自閉症スペクトラム)であることを知ったのは、40歳手前のことでした。
開き直るほどタフじゃないけど、生きるのが随分と楽になりました。
毎週日曜日にキリスト教会に通う程度には信心深いようです。
ちまちまとパソコンでお絵描きしたりしていますが、最近は寡作気味です。

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